デカフェ(ディカフェ)って何?~メリットとその仕組み~

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デカフェ(ディカフェ)って何?
メリットとその仕組み

皆さんは「デカフェ(ディカフェ)」という言葉を耳にしたことはありますでしょうか。あまり聞いたことがない方もいらっしゃれば、どこかで聞き覚えがあるという方もあらっしゃることでしょう。

今回は、そんなデカフェ(ディカフェ)がどのようなものであり、また、それがどのようにして行われているのかについてまとめてみました。

デカフェ(ディカフェ)とは??

まず,デカフェというものがどのような意味を持つのかについてです.

デカフェというのは,英語で “decaf” と綴られ,もともとはフランス語に由来している言葉となっています.

意味としては,カフェインを含むものからカフェインを取り除くこと,もしくは取り除いたものとなっています.ほかには,カフェインレス,カフェインフリーと呼ばれています.

カフェインとは

カフェインとは以下の化学構造式を持っている物質です.分子式は一水和物 (C8H10N4O2・H2O) もしくは無水物(無水カフェイン、C8H10N4O2)の2種類あります.

(カフェインの構造)

このカフェインは主にコーヒーや紅茶に含まれていて,主に眠気覚ましとして世界中で摂取されています.また,錠剤で売られているものもあったりします.

カフェインの作用

カフェインの作用としては,先ほどの眠気覚ましという良い面があります.しかし,過剰に摂取することによって頭痛吐き気などの症状を引き起こす他,妊婦の方の摂取量はそのほかの成人と比較して少量に抑える必要があるのです.

(摂取量についてはこちらの記事にて紹介しています.)

http://zacklyblog.com/2017/10/29/1144/

カフェインを取りたくはないけどコーヒーは飲みたい!!

といった要望に応えるべく,開発されたのがデカフェのコーヒーとなっています.

つまり…

デカフェのコーヒーにするためには,コーヒーを淹れる際に出てくるカフェインを取り除く必要があります.

この方法が私にとって興味深いものであったので,いくつか紹介をしたいと思います.

カフェインを取り除く方法

1.有機溶媒抽出

まずは “有機溶媒抽出” という方法です.

こちらは,有機溶媒と呼ばれる液体にコーヒー豆を浸し,それによってカフェインのみを取り除くという方法です.この方法は1906年にドイツで発明されました.

理系の方にはおなじみの溶剤である,ベンゼンクロロホルムなどが用いられてきましたが,これらの溶媒は残ると人体に大変有害であるため,最近ではジクロロメタンを用いて抽出を行っているそうです.

なんだか体に悪そうな響きです,,,

それでも人体への影響が心配なため,私自身はこの方法で抽出されたものを飲みたいとは思いません(笑)

2.水抽出

続いて水抽出.

こちらは名前の通り水でコーヒー豆の成分を溶かしだす方法となっています.

水を使っているなら安全じゃない??

と思っていたのですが,実は水で抽出したものをさらに先ほどの有機溶媒を用いて再度抽出を行うことでカフェインを取り除くというものとなっているのです.

珈琲豆に直接触れないので残る可能性は低くはなりますが,ちょっと不安は残る方法となっています.

3.超臨界二酸化炭素抽出

最後に紹介する方法が,超臨界二酸化炭素抽出法です.

なんだか強そうな名前となっていますが,用いる物質は空気中にも存在している無害な二酸化炭素です.

空気中というよりは炭酸水に入っているヤツとイメージした方が分かりやすいかもしれません.

これは,二酸化炭素を超臨界状態と呼ばれる,気体(ガス)と液体(水のような状態)を兼ね合わせた状態にすることによって,カフェインだけを抽出することができるようになるというものです.

二酸化炭素は通常の状態では気体か固体(ドライアイス)にしかなりませんが,31.1℃以上かつ73.8気圧以上にすることによって,この超臨界状態という状態になります.詳しくはこちらのサイト(外部リンク:JASCO,日本分光)を参考になさるといいかと思います.

この方法で抽出することによって,二酸化炭素が残ったとしても人体への影響が全く出ません!とても安心安全な方法となっています.

まとめ

今回はデカフェというものについて紹介しました.

デカフェにするための方法はいくつかありますが,主要な方法は二酸化炭素を用いたものとなっていますので,健康に影響は出ない安心なものであるともいます.

カフェイン取りすぎていると感じた際には,一度デカフェのコーヒーを頼んでみるのもいいかと思います.